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居酒屋デザインで大切な「賑わい感」の作り方|繁盛店に近づく内装・照明・客席設計

  • 7月30日
  • 読了時間: 10分

居酒屋デザインで大切な「賑わい感」の作り方|お客様が入りたくなる店舗設計

居酒屋の店舗デザインを考えるとき、「おしゃれにしたい」「落ち着いた空間にしたい」と考える方は多いでしょう。

しかし、居酒屋の場合は、単におしゃれで落ち着いているだけでは、お客様から「入りにくい」「営業しているのか分からない」と思われることがあります。

居酒屋にとって大切なのは、料理やお酒を楽しんでいる様子が自然に伝わる「賑わい感」です。

賑わい感とは、店内を必要以上に騒がしくしたり、装飾を増やしたりすることではありません。

  • 外から見たときに店内の気配を感じる

  • 料理を作っている様子が見える

  • スタッフの動きに活気がある

  • お客様同士の楽しい雰囲気が伝わる

  • 照明や料理が温かく見える

こうした要素を店舗設計によって組み合わせることで、「なんとなく入りたくなる居酒屋」をつくることができます。

今回は、居酒屋の設計・内装工事・厨房づくりを検討している方に向けて、賑わい感を生み出す具体的な方法をご紹介します。

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なぜ居酒屋に「賑わい感」が必要なのか

お客様が初めて居酒屋に入るときは、料理の味をまだ知りません。

そのため、入店するかどうかは、店の外観や看板、店内の見え方、照明、客席の雰囲気などから判断します。

店内がまったく見えず、入口も暗い店は、落ち着いた高級店には適していても、気軽に利用する大衆居酒屋では入店の心理的ハードルが高くなります。

一方で、店の外から次のような様子が見えると、初めてのお客様でも安心しやすくなります。

  • カウンターでお客様が食事を楽しんでいる

  • スタッフが調理や配膳をしている

  • 厨房から温かい料理が出てくる

  • 店頭におすすめ料理が分かりやすく表示されている

  • 店内が適度に明るく、清潔に見える

「すでに誰かが楽しんでいる」という安心感が、入店の後押しになります。

つまり、賑わい感は内装の演出だけではなく、集客に関係する重要な店舗機能なのです。

1.店の外から「人の気配」が見えるファサードにする

賑わい感は、店内に入る前から始まっています。

居酒屋の入口を壁やポスターで完全に閉じてしまうと、外から店内の雰囲気が分からなくなります。新規のお客様にとって、様子が分からない店は入りにくいものです。


ガラス面を適度に設ける

入口やファサードの一部にガラスを使い、店内の明かりや人の動きが見えるようにします。

ただし、全面を透明にすると、お客様が外から見られて落ち着かない場合があります。

  • 腰から上だけ店内が見える

  • 木格子や暖簾で視線を適度に遮る

  • カウンター周辺だけが見える

  • 客席全体ではなく、活気のある一部を見せる

このように「全部を見せず、店内の気配だけを伝える」ことがポイントです。


看板で何の店かを明確にする

おしゃれさを優先しすぎて、何を提供している店なのか分からないファサードになっていないでしょうか。

屋号だけでなく、主力商品を分かりやすく伝えます。

例えば、

  • 炭火焼鳥

  • 海鮮と日本酒

  • 天ぷらと地酒

  • 餃子と生ビール

  • おでんと季節料理

など、通行人が数秒で業態を理解できる表現が有効です。

2.カウンター席を「賑わいの中心」にする

居酒屋の賑わい感をつくりやすい場所が、カウンターです。

カウンター席では、お客様とスタッフの距離が近くなり、調理や盛り付け、ドリンクづくりなどの動きを自然に見せられます。

特に小規模な居酒屋では、カウンターを単なる客席ではなく、店の魅力を伝えるステージとして考えることが重要です。


カウンター越しに見せたいもの

  • 焼き鳥を焼く様子

  • 魚をさばく様子

  • 天ぷらを揚げる様子

  • 料理を盛り付ける手元

  • 日本酒や焼酎のボトル

  • その日に仕入れた食材

調理工程そのものが、お客様を楽しませる演出になります。

ただし、洗い場やゴミ箱、使用済み食器まで見えると、かえって印象を悪くします。

「見せる厨房」と「隠す作業」を分けて設計することが大切です。

3.オープンキッチンでライブ感をつくる

オープンキッチンは、居酒屋の賑わい感を高める有効な方法です。

火、湯気、音、香り、スタッフの動きなどが店内に伝わり、料理への期待感を高めます。

特に、焼き鳥、炉端焼き、鉄板焼き、天ぷらなど、調理工程に動きがある業態と相性が良い設計です。


オープンキッチンで注意すること

オープンにすれば、それだけで良いわけではありません。

  • 排気が客席へ流れないか

  • 厨房の熱が客席に影響しないか

  • 調理音が大きくなりすぎないか

  • 厨房内部が雑然として見えないか

  • 油煙や臭いが店内に残らないか

  • スタッフの動線が交差していないか

こうした問題も同時に検討する必要があります。

見た目だけでオープンキッチンを採用すると、営業開始後に「暑い」「煙たい」「掃除が大変」という問題が起こることがあります。

厨房設備、換気、空調、給排水まで考えた設計が必要です。

4.照明は「全体を明るくする」のではなく、明暗をつくる

居酒屋の賑わい感を出すために、店内全体を均一に明るくする必要はありません。

全体を明るくしすぎると、事務所や食堂のような印象になることがあります。反対に、暗すぎると料理が見えにくく、店外から営業中であることも伝わりません。

重要なのは、見せたい場所を明るくすることです。

明るくしたい場所

  • 店舗入口

  • カウンター上

  • 料理が置かれるテーブル面

  • オープンキッチン

  • おすすめメニュー

  • ボトル棚や食材のディスプレイ

客席全体は少し照度を抑えながら、料理、カウンター、スタッフの動きを照らすことで、空間に奥行きが生まれます。

料理を温かく、おいしそうに見せる場合は、電球色を中心とした照明が向いています。ただし、厨房や清掃確認が必要な場所には、十分な明るさも確保しなければなりません。

雰囲気と作業性の両方を考えた照明計画が必要です。

5.客席を細かく仕切りすぎない

個室は人気がありますが、客席のすべてを壁で細かく仕切ると、店内全体の賑わいが伝わりにくくなります。

大衆居酒屋や気軽に入れる酒場では、完全個室だけでなく、次のような客席を組み合わせる方法があります。

  • オープンなカウンター席

  • 2名用テーブル

  • 4名用テーブル

  • ベンチシート

  • 暖簾や格子で仕切った半個室

  • 人数によって連結できるテーブル席

視線を完全に遮断せず、店内の声や気配が適度に共有されることで、自然な賑わいが生まれます。

一方、高単価の和食居酒屋や接待需要を狙う店では、賑わいよりもプライバシーを優先する必要があります。

誰をターゲットにするかによって、適切な仕切り方は変わります。


6.「少し埋まって見える」客席レイアウトを考える

席数を増やすことだけを優先すると、狭くて移動しにくい店になります。

しかし、反対に客席間隔を広く取りすぎると、少人数のお客様しかいない時間帯に、店内が寂しく見えてしまいます。

賑わい感を出すためには、お客様をどの順番で案内するかまで考えて客席を配置します。

例えば、入口から見えるカウンター席や手前のテーブル席から案内すると、外から見たときに店内が利用されているように見えます。

奥から順番に案内してしまうと、実際にはお客様がいても、外からは空いているように見える場合があります。

店舗設計では、席数だけでなく、

  • 入口からの見え方

  • お客様を案内する順番

  • 予約客とフリー客の使い分け

  • 2名席を4名席に変更できるか

  • 混雑時のスタッフ動線

まで検討することが重要です。


7.スタッフの動きが止まらない厨房・配膳動線をつくる

居酒屋の賑わい感は、内装だけでつくられるものではありません。

スタッフがスムーズに動き、料理やドリンクがテンポよく提供されていることも、活気のある店づくりにつながります。

反対に、通路が狭い、スタッフ同士がぶつかる、ドリンク場が遠い、洗い場に食器が集中するといった状態では、店内の雰囲気も悪くなります。


居酒屋で特に確認したい動線

  • 厨房から客席までの配膳距離

  • ドリンク場から各客席までの距離

  • 下げた食器を洗い場へ運ぶ経路

  • スタッフとお客様の動線の交差

  • 冷蔵庫、製氷機、グラス棚の位置

  • 料理の受け渡し口

  • 会計時に入口が混雑しないか

ドリンクの注文が多い居酒屋では、ドリンク場の配置が営業効率を大きく左右します。

見た目のデザインと厨房・配膳動線を別々に考えず、同時に計画することが重要です。


8.メニューや食材も内装の一部として見せる

賑わい感を出すために、高額な装飾をたくさん設置する必要はありません。

居酒屋らしさを感じさせるメニューや食材を、店内の演出に活用できます。

  • 手書きのおすすめメニュー

  • 黒板メニュー

  • 木札に書いた料理名

  • 日本酒や焼酎のボトル

  • 鮮魚や野菜のディスプレイ

  • 調理器具や器

  • 季節ごとの短冊メニュー

ただし、情報を詰め込みすぎると、雑然として清潔感を損ないます。

「どこに」「何を」「どのくらい見せるか」を決め、店のコンセプトに合わせて整理することが大切です。


9.音は消しすぎず、響かせすぎない

適度な話し声や調理音は、居酒屋らしい活気につながります。

しかし、天井、壁、床に硬い素材ばかりを使うと、声や食器の音が反響し、会話がしにくい店になることがあります。

逆に、個室化や吸音を進めすぎると、静かすぎて入りにくい雰囲気になる可能性があります。

  • 天井の一部に吸音材を使用する

  • ベンチシートに布やクッションを取り入れる

  • 木材や凹凸のある仕上げで反射を分散する

  • 厨房機器の騒音を客席へ直接伝えない

  • スピーカーの位置と音量を調整する

こうした方法で、会話を邪魔しない程度の賑わいをつくります。


居酒屋デザインでよくある失敗

おしゃれだが、何の店か分からない

屋号だけでは、料理や価格帯が伝わらないことがあります。外観には、主力商品や店の特徴を分かりやすく表示しましょう。

店内が外からまったく見えない

高級店でない限り、店内の様子が少し見える方が、新規のお客様は入りやすくなります。

照明が暗すぎる

雰囲気はあっても、料理がおいしそうに見えず、清潔感を損なう場合があります。

客席数を優先して通路が狭い

配膳が遅れ、スタッフ同士がぶつかり、お客様も落ち着いて過ごせません。

オープンキッチンなのに排気が弱い

煙、臭い、熱が客席へ流れ、居心地を悪くします。厨房計画と換気計画を同時に進める必要があります。

個室を増やしすぎる

プライバシーは高まりますが、店内の活気が感じられず、少人数営業にも対応しにくくなります。


居酒屋の店舗づくりは物件契約前の確認が重要

賑わいのある居酒屋をつくるには、物件選びの段階から確認すべきことがあります。

  • 希望する厨房機器を設置できるか

  • 排気ダクトを屋外まで通せるか

  • ガスや電気の容量が足りるか

  • 給排水設備を確保できるか

  • ファサードを変更できるか

  • 看板の設置位置に制限がないか

  • 客席数と避難経路を両立できるか

  • 近隣への臭いや騒音対策が必要か

物件を契約してから設備上の問題が判明すると、追加工事や計画変更が必要になる可能性があります。

居酒屋を開業する場合は、契約前に店舗設計・厨房設備の専門家へ相談することをおすすめします。


まとめ|賑わい感は「内装」だけでなく「店の動き」からつくられる

居酒屋の賑わい感は、派手な装飾を増やすことではありません。

  • 外から人の気配が感じられるファサード

  • 調理風景を見せるカウンター

  • ライブ感のあるオープンキッチン

  • 料理と人を引き立てる照明

  • 適度につながりを感じる客席

  • スムーズな厨房・配膳動線

  • メニューや食材を活用した演出

これらをバランスよく組み合わせることで、「入りやすい」「楽しそう」「また来たい」と思ってもらえる居酒屋に近づきます。

店舗デザインは見た目を整えるだけではありません。集客、作業効率、客席回転、居心地、売上まで考えることが重要です。


居酒屋の物件契約前・改装前にご相談ください

E-テンポでは、居酒屋をはじめとする飲食店専門の店舗設計・デザイン、内装工事、厨房レイアウト、厨房機器の販売・設置までワンストップで対応しています。

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